先進国で唯一キャッシュレス化が遅れている日本のその理由とは?

最近になり、国内でもキャッシュレス化の動きが活発になっていますが、世界に比べるとまだまだ普及率は高くありません。

でも、そもそも日本でキャッシュレス化が遅れた理由は一体何なのでしょうか。

今回はその原因について解説します。

スマホ決済の利用率はたった7.5%

コンビニやスーパーなどでスマホ決済(モバイル決済)が使えるところが増えてきました。

皆さんの友人や同僚などすでにスマホ決済を使っているという人もいるかもしれません。

MMD研究所が2017年12月に行ったスマホ決済についての調査によると、スマホ決済の認知度は85%と高い数字なのに対して、実際に使っている人はたったの7.5%と1割にも満たない数字なのです。

まだまだ普及し始めた時期なので、この数字を多いとみるか少ないとみるかは個人差があるかもしれませんが、お隣中国の都市部での2016年5月の過去3ヶ月間のスマホ決済利用率は、なんと98.3%という数字が出ています。

これと比べるといかに日本のスマホ決済率が低いかがわかると思います。

これまで、中国というと多額の現金を持って買い物をするイメージがあったかもしれませんが、その様子はここ数年で大きく変わっているようです。

これは中国内だけじゃなく日本に観光に来る中国人にも該当し、以前まで現金やカードで買い物をすることが多かったのに、今では中国のスマホ決済サービスを使って買い物をする人がほとんどのようです。

日本にやって来る中国人にとって、日本の ‘’現金主義’’ はかなり不便に感じるようで、愚痴をこぼす人もいるとか…。

でも、かつてテクノロジー大国と言われた我が国「日本」が、なぜここまでスマホ決済に後れをとっているのでしょうか。

ここからは、スマホ決済なかなか浸透しない理由についてです。

スマホ決済が普及しない理由その1:カード決済比率の低さ

コンビニやスーパーなどカード決済ができるところが多いですが、これも世界の先進国に比べるとかなり少ないです。

日本では、このカード決済の代わりに「電子マネー」がどこよりも早くに浸透しました。

事前にチャージして買い物をするので、クレジットカードのように使い過ぎがないので消費者の安定志向を体現したような決済サービスです。

ただ、日本の企業が期待したほどこの電子マネーは流行らなかったのです。

それに比べて、アメリカや欧州などの国ではクレジットカードやデビットカードによるカード決済が主流になりました。

日本の電子マネーとは異なり、カードはこれまでの決済インフラをそのまま活用できるため実店舗での決済だけじゃなくネットショップでの決済にもそのままカードが使えたのです。

そのため、アメリカや欧州などの先進国にとってはすでに整備された決済インフラがあるのでカード決済はスマホ決済への大きな近道になるのではと言われています。

そのに対して日本では、カード決済自体あまり進んでいなく、そこからスマホ決済に移行しようとすると欧州の先進国とは違って新たに決済インフラを整備しなければいけないという状況が生まれてくるのです。

ちなみに、日本のカード決済率は17%程度と言われており、お隣韓国の73%と比べるといかに少ないかがわかると思います。

「日本でも、コンビニなどどこでも使えるよ?」と思うかもしれませんが、海外に行くとどのくらい日本でカード決済が遅れているかが肌で実感できると思います。

また、日本ではカード決済=クレジットカードという認識があり、アメリカや欧州のようにデビットカードの利用率があまり高くありません。

最近になり、メガバンクも積極的にデビットカードをPRしていますが、まだまだ普及しているとは言い難いです。

スマホ決済が普及しない理由その2:現金への強いこだわり

皆さんは、「クレジットカード」にどのようなイメージを持っていますか?

1ヶ月後に引き落とされるのでつい使い過ぎてしまう?

セキュリティー面が心配?

少額の決済で使うのに抵抗がある?

いろいろあると思いますが、日本ではとにかくこの現金への ‘’良い意味” でのこだわりが強いです。

現金の方が買い物した感があり、カードだと意識しないうちにたくさん使ってしまうと感じる人が多く、街でもまだまだカードが使えない場所が多いです。

そのため、たとえカード決済したいと思っていても、実際使えないところが多いので結果的に現金を使うという人も多いでしょうし、店によっては〇〇円以上からカード利用OKというルールを設けているところもあります。
(実際、この〇〇円〜利用可は法律的に問題がある)

また、日本では現金の信頼性が高く偽札の心配が少ないです。

それに対して、中国では日常的に偽札が出回るなど現金への信頼性が低いので、スマホ決済などを導入して偽札被害を減らすという意味もあるのです。

スマホ決済が普及しない理由その3:日本の治安の良さ

日本は世界的にみても非常に安全な国です。

これは、日本が世界に誇れる一つで、日本にやって来る外国人はいつもその治安の良さに感動します。

たとえば、道端にお金を置いてもほとんどのケースで誰かが知らせてくれますし、カフェやレストランで注文時にテーブルに荷物を置いても誰も盗まないでしょう。

これは、日本独特のことで海外では基本的に自分のものから目を離すと誰かに取られる危険性があるので、基本的に自分のものは絶対に自分の目の届く範囲に置きます。

現金というのは、いわば ‘’匿名’’ のもの。

これは、現金の最大の利点でもあり最大の欠点でもあるのですが、匿名ということは落としたら誰かに拾われて使われたらもうどうしようもありません。

ただ、自分の身元を明示せずに決済できるという意味ではメリットになります。

そのため、もし日本が海外のように治安の良くない国だったら、現金を持つことへの警戒心などが出てきてスマホ決済、カード決済などがどんどん進む可能性があります。

まとめ

日本にはスマホ決済がなかなか浸透しない大きな理由があるものの、2020年には東京オリンピック、外国人観光客の増加など観光業の面でも ‘’世界基準” に対応できれば、もっと便利な国になるかもしれません。

何も外国人だけじゃなく、日本人にとっても財布を持たずスマートフォンだけで買い物ができるようになれば、より便利な世の中になるかもしれません。

日本が抱える課題や問題とうまく付き合った上で、これからスマホ決済が普及していけばいいです。

では、最後まで読んでいただきありがとうございました。

調査元:http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1712/15/news126.html